【発達障害っ子ママで放デイ看護師が教える】図工や制作が嫌で脱走…。その原因と、不器用でもできる図工・制作のアプローチ方法をお教えします!

こんにちは。チャクラのママです。重症心身障がい児の放デイ看護師で、【発達障害児支援士】として働いています。そして、自閉症スペクトラム、知的障害、DCD(発達性協調運動障害)の小3長男チャクラと、次男ちゅんころぴー、夫と4人暮らしです。小3の長男は公立小学校の特別支援学級、知的障害級に通っています。

今日は、不器用で制作や図工が嫌い、参加もしたがらず『やらない!!』と言って泣いたり…。やっていても途中で『上手く出来ない!!!』と癇癪を起こしたり、脱走したり…。

そんな時の原因や対策をお教えします!

子どもは、楽しそうと感じれば絶対その遊びに参加する!

拒否するから、脱走するから…。そう言って、参加しないことを許容することは、成長の機会を逃すことにつながります

子どもは、楽しそうと感じれば絶対その遊びに参加します!!

なので、なぜ嫌がって拒否、脱走するのか、まずはその原因を考えてみましょう!

嫌がる原因を探そう!

ではまず、お子さんの行動を振り返ってみて、何のときに嫌がるのか、興味がないのか、考えてみましょう!

① 何を特にやりたくない?

お子さんがやりたがらないのは、はさみですか?のりですか?折り紙ですか?粘土ですか?塗り絵ですか?

まずは嫌がるものが何かを思い返してみましょう。

今あげたものの中だと、

はさみ、塗り絵⇒道具が使いにくいのかも?

のり、粘土⇒感触がイヤなのかも?

と考えることができます。

② 思うようにできない、失敗したくないのかも?

お子さんがイヤなのは、もしかすると自分の思う通りにできなかったり、大人の声かけに傷ついたりして、失敗がいやなのかもしれませんね…。

自信がなくなっている状態なのかもしれません。

図工や制作の目的やレベルは?

大事なのでもう一度言いますが、

子どもは楽しそうと感じたり、楽しければ絶対その遊びに参加します!!

子どもができることや得意なことから、少しでも参加できるようにして『楽しい!』と感じてもらうことが大事です!

そのため、制作を完成させることだけを目的にせず、

『その子が楽しいと感じ、自ら少しでも参加できること』

『自分の力で、完成したを経験させることを目標にする』

を目的に考えましょう!

小さい子どもや発達デコボコの子どもは、その子によってできること・できないこと、得意・不得意はまちまちです。なので、その子に合わせた目標や手法を設定しましょう。

そもそもの不器用の原因や、アプローチ方法は?

では、目標も決めたら、あとは原因からアプローチ方法を考えてみましょう。

① 道具がうまく使えないのかも?

はさみや、塗り絵などの場合、道具が上手く使いこなせないのが嫌なのかもしれません。

はさみの場合

はさみといっても、実はたくさん種類があります。私の勤務しているデイで使っているハサミを一部紹介しますね。

  •  右利き用?左利き用?

まずパッと思いつくのは、そのはさみと利き手があっているかどうかですね。利き手用でないはさみは本当に切れません…。

  •  はさみがうまく開けないのかも?

まだお子さんは、握力が弱くてはさみをうまく開けないのかもしれません。そんなときにはコレ。


全体をプラスチック樹脂でカバーしている安全設計なので、指を切る心配もぐっと減りますね。

  •  指を穴に入れて動かすのが難しいのかも?

はさみは、3本の指を2つの穴に入れ、バラバラに動かすので難しい道具の一つです。しかし、


従来のハサミのように2つのリングに指を入れるのではなく、カスタネット部分を握るような構造になっています。 押すだけで切れ、『ハサミを開く』という動作がないので子どもでも使いやすいです。 また、刃先にカバーをつけたままでも切れるようになっているので、子どもでも安全。 そして、その名の通り切るたびにカワイイ音が鳴るので、子どもが喜ぶこと間違いなしです!

  • 押すだけで切れるはさみもあります

これは、ハンドルが一体化した円形スプリングを採用したはさみです。

ハンドルを握っても 上から押さえるだけでも、右利きでも 左利きでも、だれでも簡単に使えるユニバーサルデザインです。
(普通のハサミと同じに握って使うこともできます)
そのまま置いてもちゃんと自立する幅のひろいハンドルには、手にフィットする指掛けがついています。
自分の手にフィットするポジションを探せば、自分に合った使い方ができます。もちろん握力の弱い人も楽に使えるようになっています。

色鉛筆やクレヨンの場合

塗り絵で色鉛筆やクレヨン、クレパスを使う場合も、道具の工夫で塗りやすさが変わるかもしれません。

  •  手が小さくて握りにくい?

この商品は、握って描く事ができるので、ペンなどでまだうまく描けない子どもにピッタリです

  •  細い色鉛筆は握りにくいのかも?

このリラの極太色鉛筆は、三角形の軸なのです。円や六角形よりも手に触れる面積が広く、しっかりと握れ、7割くらいの力でスムーズに描くことができます。
手の小さい方、力の弱いお子様や年配の方、左利きの方などあらゆる方々に満足できる描き心地。また、芯が柔らかく発色がきれいなのもリラの特徴です。

水玉模様のくぼみ(groove)があり、それに指が自然にフィットし、正しい位置で安定させ、正しい鉛筆の持ち方が身につきます

ちなみに、この色鉛筆は極太なので、普通の鉛筆削りでは削れません…。別売りの専用えんぴつ削りグルーヴトリプルワン用シャープナーが必要です。


② 感触や手が汚れるがイヤなのかも?

もしかすると、のりを嫌がるのは、つぼのりの感触がイヤなのかもしれません。そんなときは、

スティックのりや、セロテープ、両面テープで代用できない??

小さい子の図工でよくある、フィンガーペイント。これは手が汚れるのがイヤ、絵の具が手につく感触がイヤなのかもしれません。そんなときは、

筆やスポンジなどを使って、手で直接触れなくてもできるような工夫はできない??

こんな風に、手法にこだわらずに代用できるものがないか考えてみると、できることが増えるかもしれません!!

③ 思うようにできない、失敗したくないのかも?

お子さんが図工がイヤなのは、もしかすると自分の思う通りにできなかったり、大人の声かけに傷ついたりして、失敗がいやなのかもしれませんね…。

自信がなくなっている状態なのかもしれません。

そんなときは、『まずは自分の力で、完成したを経験させることを目標にする』がオススメです。

『途中までは大人がお手伝いし、最後の仕上げは子どもにしてもらう』として、完成した達成感を味わってもらうことが大事です。その時は、具体的に本人ができたことを褒めると、より達成感もアップします♪

④ 他の遊びを通じて、操作性を高めていく

図工がうまくできず嫌がる場合、他の遊びで指先の器用さを高めていくことも有効です。

具体的には、紐通しや粘土遊び、パズル、あやとり、洗濯ばさみ遊び、砂遊びなどが、指先をよく使うのでオススメです。

また、体全身をしっかり使って遊ぶことも有効とされています。

いかがでしょうか?みなさんの子どもとの図工の関わりが少しでも楽しくなりますように!!

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